|-| Original script= 僕の愛しいアルマへ June 3.1998 この手紙が届いたという事は、 僕にとって喜ばしい事であり、そして悲しむべき事でもある。 あのサングラス野郎のせいで、君と電話で話す事すら出来なかったんだ。 アルマ、どうか落ち着いて、この手紙を読んでほしい。 僕がある製薬会社の研究所にスカウトされ、そこに移った事は前に話したと思う。 実は先月、その研究所で事故が起って、研究中のウィルスが漏れ出してしまったんだ。 ウィルスに感染した僕の同僚は、みんな死んでしまった。 …いや正確には、死んでいないかもしれない。 何故なら彼らは、今も歩き回る事が出来るし、 現に何人かが今、僕の部屋のドアを叩いている。 でも、彼らの瞳に、もはや知性の光はない。 あの呪われたウィルスは、人間の脳から人間らしさの全て、 愛も喜びも恐れもジョークも永久に消し去ってしまうんだ。 そしてアルマ、君と過ごした日々さえ。 そうなんだ。僕は感染している。 あらゆる手を尽くしてみたが、症状の進行を数日遅らせるのがやっとだった。 君が僕の中で日に日に失われていくのが、僕には何より耐えられない。 だから、僕は、このまま生ける屍になるよりも安らかな死を選んだ。 一時間後には、僕は二度と覚める事のない眠りについていることだろう。 君がこの僕の決断を解ってくれることを切に願う・・・。 さようなら
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