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ケレス (準惑星)
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1801年1月1日にシチリア島にあるパレルモ天文台の台長ジュゼッペ・ピアッツィによって発見され、ローマ神話の女神ケレスから命名された。その後、見かけ上太陽に接近したために行方が分からなくなったが、カール・フリードリヒ・ガウスが最小二乗法を改良して編み出した軌道計算法によって同年の12月31日にフランツ・フォン・ツァハとハインリヒ・オルバースらにより再発見された。 発見当時は新しい「惑星」とみなされていたが、その後近くの軌道に同じような天体が続々と見つかってきたこと(小惑星帯の発見)や、惑星にしては小さすぎる(最小の惑星である水星の約5分の1)ことなどから、1850年頃から「小惑星」として惑星とは区別されるようになった。それでもケレスは直径約950kmと小惑星の中では飛び抜けて大きく、その後何千何万という小惑星が発見されてきたにも関わらず、およそ150年の間、ケレスは「太陽系最大の小惑星」であり続けた。 2000年代に入り、海王星以遠にクワオアー(直径1,250 km ± 50 km)などケレスを上回る大きさの太陽系外縁天体が複数発見されてきたことで、ついにケレスは最大の小惑星ではなくなった。しかし、その質量が自己重力によって球形を保つのに十分であるため、2006年8月のIAU総会で採択された太陽系の天体の定義により、「dwarf planet(準惑星)」として扱われることとなった。
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1801年1月1日にシチリア島にあるパレルモ天文台の台長ジュゼッペ・ピアッツィによって発見され、ローマ神話の女神ケレスから命名された。その後、見かけ上太陽に接近したために行方が分からなくなったが、カール・フリードリヒ・ガウスが最小二乗法を改良して編み出した軌道計算法によって同年の12月31日にフランツ・フォン・ツァハとハインリヒ・オルバースらにより再発見された。 発見当時は新しい「惑星」とみなされていたが、その後近くの軌道に同じような天体が続々と見つかってきたこと(小惑星帯の発見)や、惑星にしては小さすぎる(最小の惑星である水星の約5分の1)ことなどから、1850年頃から「小惑星」として惑星とは区別されるようになった。それでもケレスは直径約950kmと小惑星の中では飛び抜けて大きく、その後何千何万という小惑星が発見されてきたにも関わらず、およそ150年の間、ケレスは「太陽系最大の小惑星」であり続けた。 2000年代に入り、海王星以遠にクワオアー(直径1,250 km ± 50 km)などケレスを上回る大きさの太陽系外縁天体が複数発見されてきたことで、ついにケレスは最大の小惑星ではなくなった。しかし、その質量が自己重力によって球形を保つのに十分であるため、2006年8月のIAU総会で採択された太陽系の天体の定義により、「dwarf planet(準惑星)」として扱われることとなった。 小惑星帯にはケレスほど大きな天体は存在しない。次に大きいパラスでも質量はケレスの5分の1ほどしかない。ケレスの質量は小惑星帯の天体の総質量の4分の1 - 3分の1を占める。 ケレスは、太陽に温められていることから、ごくわずかな大気と霜が存在すると考えられている。また、形状がほぼ球形であり、表面の凹凸が少ない事から、ケレスは岩石の核を持つと考えられている。コーネル大学のピーター・トーマスは、薄い地殻と岩石の核との間に厚さ60 - 120kmの氷のマントルが広がっているというモデルを提示している。 ケレスと同じような軌道を持つ小惑星族があり、かつては「ケレス族」と呼ばれていたが、ケレスのスペクトルはこの族のほとんどの小惑星と違っているため、ケレスの方がこの族の中に紛れ込んだものと考えられるようになった。小惑星族の方は「ゲフィオン族」と改名されている。
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