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  • からごころ
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  • 宣長は源氏物語や和歌の研究(源氏物語玉の小櫛・石上私淑言)を通して、人間のあるがままの感情を、善悪の倫理的な判断に及ぶことなく、そのままに肯定すること(もののあはれの説)が、文学ひいては人間のあるべき姿であると考えるにいたった。これは、当時の社会にあっては、文学を儒学的(特に朱子学的)なドグマから開放する極めて先鋭な文学意識であり、後世の国文学研究に大きな影響を与えたが、宣長はこうした発想をさらに日本尊重・中国文化排斥の方向へと拡大し、「やまとごころ」と「からごころ」の対比によるその思想体系を築きあげた。 宣長にあっては、漢意こそは上代以来の日本の優れた人倫や文明の健全なる継承を妨げる障害であり、いかなる場合にあっても排撃の対象として極めてマイナスの評価しか与えられていない。漢意は、中国や中国人からの移入によるだけではなく、仏教や儒学によって、日本人は知らず知らずのうちにその影響を蒙っており、そこから離れて日本人本来の心性(やまとごころ。そのもっとも純粋なあり方が上代における日本人の精神生活である)を取戻すことが重要であると宣長は考え、後期になると漢意をやまとごころによって克服することの重要性を訴えるあまり、馭戎慨言のような著作を生むに至った。
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  • 宣長は源氏物語や和歌の研究(源氏物語玉の小櫛・石上私淑言)を通して、人間のあるがままの感情を、善悪の倫理的な判断に及ぶことなく、そのままに肯定すること(もののあはれの説)が、文学ひいては人間のあるべき姿であると考えるにいたった。これは、当時の社会にあっては、文学を儒学的(特に朱子学的)なドグマから開放する極めて先鋭な文学意識であり、後世の国文学研究に大きな影響を与えたが、宣長はこうした発想をさらに日本尊重・中国文化排斥の方向へと拡大し、「やまとごころ」と「からごころ」の対比によるその思想体系を築きあげた。 宣長にあっては、漢意こそは上代以来の日本の優れた人倫や文明の健全なる継承を妨げる障害であり、いかなる場合にあっても排撃の対象として極めてマイナスの評価しか与えられていない。漢意は、中国や中国人からの移入によるだけではなく、仏教や儒学によって、日本人は知らず知らずのうちにその影響を蒙っており、そこから離れて日本人本来の心性(やまとごころ。そのもっとも純粋なあり方が上代における日本人の精神生活である)を取戻すことが重要であると宣長は考え、後期になると漢意をやまとごころによって克服することの重要性を訴えるあまり、馭戎慨言のような著作を生むに至った。
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