『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(単に『ファンタビ』とも呼ばれる)は、J・K・ローリングによる『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフ作品『幻の動物とその生息地』を原作とした、前日譚映画シリーズの1作目である。ローリングは本作で脚本家デビューを果たし、2016年11月18日にプレミア上映された。『ハリー・ポッター』映画シリーズと同じくデヴィッド・ハイマンが『ファンタスティック・ビースト』の製作を担当する。 物語は『ハリー・ポッター』の70年前、1926年のニューヨークを舞台としておりニュートン・スキャマンダーが主人公である。『幻の動物とその生息地』によれば、スキャマンダーは1918年から世界中を股にかけた魔法動物の探索を始め、1927年の研究の出版によりそれが最高潮に達したとされている。 ワーナー・ブラザーズから本の映画化を持ちかけられると、ローリングは他の作家にニュート・スキャマンダーを描くのは難しいだろうと考え自らのアイディアを使って脚本を担当した。2007年の完結から初めて『ハリー・ポッター』に復帰したローリングは「私はいつも、魔法の世界に戻るのは本当に素晴らしいアイディアがある時だけと言ってきたけどこれがそうなの」と語った。 2014年5月13日、1作目は2016年11月18日公開と発表された。 2014年10月6日、J・K・ローリングは"Cry, foe! Run amok! Fa awry! My wand won’t tolerate this nonsense."(「叫べ、敵よ!荒れ狂え!歪め!私の杖はこのたわごとに耐えきれない」)と謎めいたメッセージをツイッターに投降した。翌日彼女はこれがなぞなぞであると認め、並べ替えれば、脚本には無いが、物語の概要を表した文になると明かした。その日のうちにアナグラムの答えは"Newt Scamander only meant to stay in New York for a few hours."(「ニュート・スキャマンダーは数時間だけニューヨークにいるつもりだった」)であると判明した。 映画の製作は2015年8月17日にリーブズデンで開始された。